We wish you a happy new year!

思い立った。新年とは、往々にしてそういう気分になりやすい。
社会復帰の訓練として、フランス語学校にまた通おうと思う。
妊娠初期は数ヶ月通ったのだが、お腹が膨らんでからは数時間椅子に座ったままの姿勢が
苦しくなり、やめてしまった。それ以来1年近く専業主婦だ。
似合わない~らしくない~想像つかない~と口々に言われたし、
自分でもちぃっとも快適じゃなかった。何かが足りない。
いくつか候補をあげたが、以前にも通っていた、16区にあるFrance Langueという
学校に電話したら、学期制のクラスは、明日から始まるので、今日登録に来れば
まだ間に合うという。このタイミングも運命だと思って、またそこにすることにした。
保育園は、生まれる前から申請しているが、毎回選考落ちで未だに空きがない。
なので、1回2時間ちょいのクラスが週3回のみのコースにした。
これなら、だいたい旦那ちゃんがべべをみることができる。月5回ほどダメな日があるので、
その間べべをみてくれる人という条件でホームスティ募集のアノンスを出した。
すぐ見つかるいいんだけど!

2005年1月3日の日記より

Bonne Année!!
新年明けましておめでとうございます。
昨年中は当Casa Nonnaをご愛顧賜りまして、誠にありがとうございました。
本年も、何卒よろしくお願い申し上げます。

今回は、私、ノンナの孫娘がフランス語を習い始めた頃の記事です。
このFrance Langueという学校は、あの中村江里子元キャスターも通っていたらしく、日本語のサイトでも
よく広告が出ていました。孫娘は、あまのじゃく気質なので、有名どころには背を向ける性質があるのですが、
ここは「16区」の響きに負けてしまいました。凱旋門からトロカデロ辺り、そしてブローニュの森の手前までの高級住宅街です。
当時の孫娘も、ブランド物や高級品などには全く馴染みのない、ジャンク好きは相変わらずでしたが、
華の都パリですから。そこは。ちょっといつもと違った気分にもなっちゃうよってもんです。

特に印象に残っているのは、Michelという名物先生。
いかにもフランス人のおじいちゃん的ユーモアで楽しく教えてくれました。
(リモージュの旦那ちゃんのおじいちゃんとよく似たセンスでした。)
小難しいことではなくて、くだけた、しかしとっても使える表現を、授業の端々に忍ばせてくれた記憶があります。
おそらくこの名物おじいちゃん先生は入門クラス専門?なのか、上のクラスに上がってからは
この先生に当たることはありませんでしたねえ、残念!
 

孫娘は、妊娠してフランスに住むことになるまで、フランス語には興味を持ったことがありませんでした。
「26歳からのはじめてのフランス語」だったわけです。(笑)
大学では英語学専攻で、あまり勤勉な学生でなかったので、最低限の労力で、卒業に最低限の単位を
取得するという発想しかなく、なにやらボソボソっとややこしそうなフランス語や女性男性中性とよくわからない
複雑さを秘めたドイツ語は避け、漢字知ってるし、わかるやろという安易な理由で、第二外国語は中国語選択でした。
(しかしこの中国語に、思いのほか苦戦しました(>_<))

それに引き換え、難しそう・・・と避けてしまったフランス語、やってみると、意外に・・・。
ボキャブラリーは英語とよく似ているし、読み方もラテン語なのでローマ字読みに近く、
発音は英語のように同じ綴りなのにエだったりイーだったりという厄介さはなく、ほぼ規則どおり。
文法的にも英語に共通する部分が多く、日本語からフランス語と考えないで、
英語からフランス語と考えると、けっこう簡単なんですよ!
興味はあるけど難しそう・・・とあきらめてきた方、今年は、あきらめないでください!
コツさえ掴めれば、きっと話せるようになります。

保育園に空きがないのは、日本もフランスも同じですね・・・。ただ、
この頃べべはまだ1歳だったので、待つよりほかなかったのですが、フランスでは
3歳から入れるécole maternelle(幼稚園)からはもう義務教育扱いなので、
全員が無料で入れます。働くお母さんにとって日本の幼稚園の悩みは、14時くらいに終わってしまうことですが、
フランスのécole maternelleは、保育園的機能も果たしていて、午後6時頃まで延長可能と聞きました。
もう少しの辛抱で機嫌よく暮らせたものを、専業主婦の身分が我慢しきれず、
べべ2歳の時に日本に逃げ帰ってきてしまいました~。
しかし、その後、衝撃の事実が発覚して、今ではべべを日本の学校に通わせることができてよかった、
セーフ!セーフ!!という気持ちです。
その衝撃の事実とは・・・
フランス人は計算がド下手!!遅い!おそ~い!!
聞けば、うちらがテストのときには必死でやってきた、暗算や筆算、この作業をすべて電卓でやっちゃうんだそうです。
テスト本番でも電卓OKなので、基本的に、計算は自力でしない。
先日、あるアプリで、暗算競争をしたんです。ふつーの足し算+引き算です。メモはとらない、というルールで、完全なる暗算対決。
1桁の計算は全く差がなかったのですが、2桁に入るともう倍以上の差が出てきて、
3桁にいたってはすでに途中でギブ(Give Up)、孫娘がひとりで4桁にチャレンジしてみると、
フランス人である相方の2桁のタイムで孫娘は4桁の計算ができる、という結果に。
ちなみに、彼は理系、孫娘は文系ですよ!
運動会や学芸会といった学校行事や部活動もフランスではないようですしね、
卒業式や謝恩式の立ったり座ったりのタイミングが合わないと何時間、
運動会の行進の足が揃わないと何時間、土日も毎週部活動という時間の使い方も多少あほらしいと思う
部分はありますが、でもやっぱり、青少年期のみんなと団結した思い出って、かけがえのないものだと思います。