1920年代にKLMオランダ航空で使用されていたアンティークデスティネーションラベルです。
もちろんそれぞれの就航都市のバージョンがあり、こちらはドイツのハンブルグバージョンになります。

オランダ王室のシンボルカラーでもある鮮やかなオレンジに、翼のはえた王冠のKLMロゴがクールです♪戦前とは思えないそのポップなデザイン！
一番下の “Koninklijke Luchtvaart Maatschappij”はRoyal Airlines、つまり「王立航空会社」という意味のオランダ語で、この頭文字をとって”KLM”なわけです。
KLMオランダ航空は現存する航空会社のなかでは、最古の歴史を誇るオランダのフラッグキャリアです。1919年創立ですから、発足当初ほやほやの頃に使われていたラベルということになります。日本の航空会社は1950年代にようやく設立されはじめますから、このポップなKLMは、うーーーーんと先をいっていたわけですね。1920年代とは、まだあらゆる飛行が危険な冒険であり、命懸けに近いものでした。この時代は、まだ旅客機は珍しく、航空郵便サービスがポピュラーになり始めくらいの頃です。余談ですが、「星の王子様」で有名なフランスの作家アントワーヌ・ド・サン＝テグジュペリも、ちょうどこの頃アエロポスタル（航空郵便）の飛行士であり、彼の小説『夜間飛行（Vol de Nuit）』は、南アメリカにおける郵便飛行を描いたものです。話がそれましたが、そのくらい、貴重な夢と冒険を乗せたアイテムがCasa Nonnaに着陸してくれたのです！！！

裏にのりはついてませんのでステッカーというよりはラベルのような感じです。